銀杏って、「いちょう」とも「ぎんなん」とも読むっぽい
木の名前でもあり、実の名前でもあるのに、読み方だけ違うっぽい
なんでこんなややこしいことになってしまったかってゆーと
まず、銀杏を「いちょう」って読むのは、「熟字訓(じゅくじくん)」って読み方で
「熟字訓」は、2字以上の漢字の組み合わせに訓読みをあてた読み方で
熟字は、2字以上の漢字の組み合わせって意味で
それに訓読みをあててるので、「熟字訓」ってことっぽい
「訓読み」は漢字の持つ意味を日本語に翻訳した読み方で
「音読み」は大陸で使われていた、本来の漢字の発音の読み方っぽい
日本ではこの2つを使い分けることで、漢字の本来の発音を残しつつ、日本オリジナルの言語に改造したっぽい
つまり、銀杏は漢字2つ合わせて「いちょう」ってゆー読み方で、片っぽの文字だけでは読めない漢字なんでぃすね
このことから、日本語の「いちょう」に後から「銀杏」って漢字を当て字したんじゃないかなと思われ
それと比べると「ぎんなん」は、漢字を1つずつ分けて読める、「連声(れんじょう)」の音読みっぽい感じ
「連声」は、2つの語が隣接したときに生じる語の変化のことで
日本語では、ア行・ヤ行・ワ行の音で始まる語が、「m」「n」「t」を末尾に持つ語に結びついたとき、後ろの語頭がマ行・ナ行・タ行の音に変化する現象のことっぽい
簡単に言えば、日本語で読みやすくするために音を変えちゃうってことでぃすね
たとえば「因縁(いんえん)」を「いんねん」、「三位(さんい)」を「さんみ」って読んだりするのも連声っぽい
使われてる単語から何となくわかるかもだけど、連声は仏教からきてる考えで、
仏教で使われていたサンスクリット語を翻訳した梵語を日本語に翻訳するときに使われた手法なんでぃすね
連声は平安時代末期から室町時代まで使われてて、それ以降は使われなくなって、今は単語がいくつか残ってるだけっぽい
長くなったけど、大陸読みの「ギンアン」が「ぎんなん」に変わったのも連声ってことでぃすね
じゃあ、なんで実の名前だけが「ぎんなん」なのかってゆーと、日本には薬の材料として伝わったからじゃないかなって思ったり
なので薬の材料としては「ぎんなん」って呼んでも、木そのものに「ぎんなん」のイメージがなかったので、木の名前は別物になったのかなって個人的に思ったかも
イチョウの語源は、はっきりわかってないっぽい
昔の読み仮名は「いちやう」、「いちう」だったっぽい
昔は「一葉」を「いちふ」って呼んでたらしいから、イチョウは落葉樹で特徴のある形の葉っぱなので、それが当時の日本人の印象に残ってそんな名前になったんじゃないかなって個人的に思ったり
今の日本人でも、イチョウって聞いてイメージするのって、あの特徴的な形の葉っぱだろーし
日本の扇の形にも似てるので、日本人が特別な思い入れを持ってもおかしくないかなって感じ