桐ってタンスのイメージあるけど、琴や琵琶の原料でもあるんでぃすね
桐(きり)の語源は、成長が早くて切ってもすぐ芽が出るので、「切る」「伐る」の名詞形の「きり」から来てるっぽい
1708年(宝永5年)の江戸時代に書かれた日本最初の本草学書「大和本草」で、
「此の木、切れば早く長ずる故にキリという」って書かれてるっぽい
木目が美しいって意味の「木理」って説もあるっぽいけど、これはキリより新しい言葉で、しかも読み方は「もくり」なので違うっぽい
「切る」は、刃物とかで一続きの物を断ち切るって意味で
「伐る」は、刃物で材木を切り倒すって意味だけど、ただ常用外読みなので公的な場では使えないっぽい
材木限定なのは「伐る」なので使いたくなるけど、公の場だとどれにでもオールマイティに使える「切る」ってゆーややこしさ
森鴎外って作家が「伐る」って造語表現を使って、それをみんなが使うよーになったのが原因っぽい
公的な使い方だと、音読みだと「ばつ」って読み方で、
木を切る「伐採(ばっさい)」や「間伐(かんばつ)」、
敵を倒す「征伐(せいばつ)」や「討伐(とうばつ)」って使われてた漢字っぽいけど
訓読みだと「(敵を)うつ」や「(手柄を)ほこる」って使うっぽい
ちなみに、他にも「剪る(きる)」と「截る(きる)」があって
「剪」は「切りそろえる」って意味で、枝とかを切りそろえるときに使うっぽい
庭木の剪定とかはこれでぃすね
「截」は「たちきる」って意味で、布、紙、板状のものを切るときに使うっぽい
裁縫で使うたち切りばさみはこれでぃすね
時代劇とかで見かける「斬る」は刀で人を切る場合に使うので、刀で人以外のものを切ったり、刀以外の刃物で人を切った場合は「斬る」って基本的には言わないっぽい
ただ比喩的な用法で「世論を斬る」とかそーゆー感じで使われる場合もあるっぽい
桐の話からずれたので戻すけど
原産地は不明で、日本では大分・宮崎県境の山岳地帯で自生してたっぽい
今は日本各地に植栽されてるので、あちこちで見れるけど
高さは10~15メートルで、ガンダムでたとえるとガンダムF91くらいの大きさでぃすね
日本では最も密度が低い木で、断熱性と調湿、防湿効果に優れてて、収縮・膨潤率が低いので、木材としての狂いが小さいので、楽器の材料に使われたっぽい
弥生時代から楽器の材料に使われてて、弥生時代の遺跡から桐で作った「小琴(おごと)」って小さい琴が発見されてるっぽい
今でも、神社、寺院、宮廷の儀式で歌や舞に使われる琴や箏は桐で作られてるっぽい
防湿効果あるのでタンスの材料にも使われたっぽい
桐紋は、元々は皇室の紋で、菊が正紋、桐紋は副紋って言うらしくて、嵯峨天皇の頃から使われてるらしい
その桐紋を足利氏がもらって、そのもらった桐紋を織田信長がもらって、その桐紋を豊臣秀吉がもらって、その桐紋を山内氏がもらって、その桐紋を板垣退助がもらったって流れがあるっぽい
その影響のせーか、桐紋はその時代の公的機関の使うシンボル、ってイメージが根付いたっぽい
今の貨幣にも桐紋あるけど、室町幕府が貨幣に桐紋つけてたらしいので、たぶんその頃からっぽい?