雛芥子(ひなげし)は、ヨーロッパとかアフリカとかアジアの温帯地域とかにある植物で原産地はわかってないけど、たぶんヨーロッパらしい?
日本には江戸時代初期に大陸から渡来したっぽい?
「芥子(ケシ)」科の植物の中で、比較的小さい花だったので「雛」で、「雛芥子」って名前になったっぽい
「雛罌粟」で書かれることもあるけど、
「罌」はお酒とかを入れる瓶で
実の形が栗に似てる、あるいは種が粟と似てる、って理由でこの名前がついたっぽい?
(栗の種って、身の部分に見えるあの部分がじつは種で、イガイガの部分が身らしいでぃすね)
なんで名前が2つあるのか疑問に思ってちょっと調べてみたけど
雛罌粟って、実は「ひなげし」って読み仮名じゃないっぽい?
そう、日本人がいつもよくやる、勝手に漢字の読み仮名を変えてたんだよ!
(; ・`д・´) ナ、ナンダッテー !! (`・д´・ (`・д´・ ;)
大陸での読み方の漢名では、罌粟は「おうぞく」、芥子は「かいし」って読むっぽい?
こっちの意味だと、罌粟は現代では一般では栽培しちゃいけない種類の植物の方で
芥子は日本に弥生時代に渡来した「加良之」、これはカラシ、いわゆる「からし菜」のことっぽい
本来は別々のものだったのが、なぜか日本では同じ読み方になってるので、こんなややこしいことになってるっぽい
漢音と呉音ってのがあって、
漢音は奈良時代から平安時代初期の日本で使われてた音で、呉音は仏教関係で使用されてた音っぽい
芥は漢音では「カイ」、呉音では「ケ」と読むっぽい
子は「シ」なので、呉音だとケシになるので、芥子はわかるけど、罌粟がなんでその読み方なのかわかんないでぃすね
大陸と日本をよく移動してたのって、国から派遣されてた役人か僧くらいだったと思われ
大陸に行ってた人なら、体に種が付着していて気付かずに日本に持ちこんでしまっててもおかしくないし
それが気づかない間に宮中に持ち込まれて、他の植物と混ざった結果、どれがどの植物なのか混同が起こった、って可能性もあるのかな
仏教知識のある人間が、罌粟を芥子って言ったって考えるのが無難?
今は観賞用だけど、元々は農業用の植物で、休閑地に使うものだったっぽい
休閑地は、文字通り土地を休ませる感じ
ずっと何かを植え続けると、土地が栄養なくなって作物が育たなくなるので、一定期間何も植えないようにして、土地を休ませるっぽい
ただ、そのままにしておくと、動物に荒らされたり、他の雑草とかが生い茂っちゃって、農家の人たちが困っちゃうっぽい
なので、わざと毒のある植物を畑に植えると、動物が寄ってこないし、雑草も生えにくい、ってメリットがあるっぽい
日本全国で彼岸花があるのも、そーゆー使い方してたからっぽい
雛芥子も同じように使われてた植物っぽい
彼岸花と同じく、表面に直接さわっても何ともないくらい毒性が低いので、土地にも影響少ない植物で、除草剤が発明されるまでの何世紀かは雛芥子が使われてたっぽい
(乳液が出るのでそれに触るとかぶれるので注意っぽい)
しかも風での受粉をしないので、アレルギーの心配をしなくていい植物でもあるっぽい
これだけ広い地域で使われてた便利植物なのに、なぜか日本で雛芥子が使われなかったのは、たぶん日本の気候のせいと思われ
雛芥子は寒さに強いけど暑さに弱いっぽくて、日本の酷暑に耐え切れずに枯れちゃうらしいんでぃすね
なので日本ではいまいちメジャーになれなかったのかなって感じ
種はそのまま食べたり、パンの材料にしたり、オイルにしたりできるっぽい
花びらは染料に使ったり、乾燥させてポプリにできるっぽい
民間療法では咳止めとかに使われたりしてたっぽい
雛芥子の学名は「Papaver」で、ラテン語の「papa」が由来になってるぽくて、お粥って意味っぽい
昔のヨーロッパでは、小さい子どもを眠らせるために、食べさせるお粥に睡眠作用のある雛芥子の汁を混ぜるってゆー民間療法があったっぽいので、この名前になったっぽい
今は科学的根拠がないのと、体に良くない成分(特に妊婦は絶対に食べちゃ駄目なやつ)が含まれてるってことで禁止されてるっぽい
雛芥子の花弁が薄い紙のパピルス状だから、って説もあるっぽいけど
ちなみに、アンパンの上に飾りで使われてるシードは、ポピーシードって名前で
ポピーはケシ科の植物全般の名前で、雛芥子もケシ科の仲間っぽい
ポピーシードは、「安全な品種」「完熟した種子」「発芽できないよう炒った状態」の3つを守るよーに決められてるので、安全性は問題ないっぽい