夏蜜柑は山口からっぽい?
江戸中期の1700年くらいに、黒潮に乗って南方から流れてきた種が、現在の山口県の青海島で、西本於長って人に発見されて、とりあえず植えてみたら、ミカンの木だったみたいな
前年の実を、年越して夏になっても収穫しないで放置すると、今年は今年の実がなって、同じ木に前年と今年の両方の実が付いた状態になる、変わった特徴があるっぽい
なので、代々続くという意味で「夏代々(なつだいだい)」って名前になったっぽい
じゃあなんで今は夏蜜柑、って名前になってるのかってゆーと
明治時代の近畿では、中風のことをヨヨと呼んでて、「代々」が「ヨヨ」って読めるってことで、夏に「夏代々」を食べると中風になる、ってゆー噂が流れて、夏代々が売れなかったらしい?
なので、大阪の商人が「夏蜜柑」って名前に変えた方がいいって言って、そこから夏蜜柑、って名前になったっぽい?
(ソースが見つからないのではっきりしてないけど)
なので学名は「Citrus natsudaidai」だけど、和名はナツミカンってゆーややこしいことになってるっぽい
夏蜜柑食べた後に、軽い風邪でもひいたらそのたびに、夏蜜柑のせいだ!って騒がれてたら、夏蜜柑もいい迷惑でぃすね
ちなみに「中風」は、中世日本の古い言葉で、軽い風邪から不治の病までの、病気全般を意味する単語っぽい
1220年(承久2年)に書かれた「愚管抄」でも「中風の気有りしかば」って使われてるっぽい
「中」って字は、 当たるって意味っぽい
弓で射て的に矢があたるのを「中る」ってゆーけど、そんな感じで病気にあたっちゃったよ、って意味っぽい
「風」は、中世の日本人は病気になるのは、運悪く悪い風が命中してしまったから、って考えてたっぽい
矢にあたるのも病気にあたるのも、同じようなものって感じだったのかもでぃすね
明治といえば、萩藩では、廃藩置県で職を失った武士たちの救済措置として、夏蜜柑の栽培が推奨されてたっぽいので、たぶん町中夏蜜柑の匂いだらけだったんだろーなって
たぶん明治以降の元長州武士だった人たちはすごいいい香りの人たちばかりになってたのかなとか
1926年に、のちの昭和天皇が皇太子の時代に「この町は香水がまいてあるのか」って発言するくらいにはいい匂いしてたらしいし
そーいえば、徳川の歴代将軍も体臭にはすごい気を使ってたらしいし、もしかして武士っていい匂いするのかな
ちなみに、昭和初期に大分でナツダイダイが突然変異して出来た「カワノナツダイダイ」、いわゆる「甘夏」が発見されたっぽい
甘夏は夏みかんに比べて香りがよくて酸味が少なくて甘くて食べやすいので
昭和40年くらいから、山口県以外の地域では、ナツダイダイからカワノナツダイダイに栽培切り替えされて、今では夏蜜柑といえば甘夏ってことになってるっぽい
本来の夏蜜柑はあんまし人気ないのか、かなり数が減ってるっぽいでぃすね
まぁ、夏蜜柑の名前の由来の一説で、4月中旬から6月頃の初夏になるまで熟成させないと酸味が強すぎて食べられないから夏蜜柑、ってのがあるくらいだし、食べにくいってのはマイナス要素なのかな
甘夏がなかった昭和の時代は、砂糖をかけて食べられてたらしいけど
今だとハチミツ漬けとかゼリーとかかな
他の調理方法としては
房をほぐしてサラダや和え物にするとか
房のままタルトのトッピングにするとか
皮と砂糖を煮てマーマレードにするとか
ちなみに、日本で最初に夏蜜柑を材料にマーマレード作ったのは福沢諭吉っぽい
夏みかんの栄養だけど
ペクチンは整腸作用があって、便秘やお腹を壊しているときに効果あって
他にも血糖値を抑える効果やコレステロール値の低下があるので、糖尿病予防と心筋梗塞や高血圧予防になるっぽい
クエン酸は身体的な疲労と精神的な疲労を同時に軽減してくれるっぽい
ビタミンCも多く含まれてて、夏蜜柑1つで一日に必要なビタミンCが取れて、風邪予防効果と疲労回復効果もあるっぽい